意外と知らない「英単語の正しい使い分け」
2018.3.2
「奇妙な」を表す ”strange”・”odd”・”weird” の違いって?
英語では、「奇妙な、変な」といった意味を表す単語が様々あり、代表的なものとしては “strange” や “odd”、”weird” が挙げられます。今回はこれら3つの英単語にフォーカスして、意味や用法、ニュアンスの違いについて確認してみましょう!
- 一般的に置き換え可能な場合が多い
- strange:不慣れ・未知なものに感じる違和感や奇妙さ
- odd:普通とは異なり目立っている
- weird:説明しがたい不気味さ
基本的には置き換え可能
”strange”・”odd”・”weird” のいずれも、単純に「変な・奇妙な・不思議な」という意味で使う場合には、以下の例文のように基本的には置き換えが可能です。
- It is strange that she didn’t show up.
- It is odd that she didn’t show up.
- It is weird that she didn’t show up.
- 彼女が現れなかったのは奇妙だな。
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一般的に ”weird” はより米国で広く使われ、英国では ”odd” の方が使われるという傾向があります。
微妙なニュアンスの違い
それぞれの単語に含まれる微妙なニュアンスの違いと、ほかの英単語には置き換えできない場合の例文をご紹介します。
strange
「変な、奇妙な」という意味を表すものとして、一般的によく使われる語です。”odd” と同義的に使われることも多いですが、”strange” の持つ特徴的なニュアンスとして、「未知のもの、不慣れなもの、目新しいものに対する違和感・奇妙さ」があります。よって、ある人にとっては “strange” なものが、他の人にとってはそうではないこともあります。
また、“stranger” に「見知らぬ人」という意味があるように、「未知の」という意味があるほか、「不慣れな」という意味でも使われます。
- These customs are very strange to me.
- 私にはこういった習慣が奇妙に感じられるよ。
- This dish might seem a bit strange to you at first, but I’m sure you’ll love it.
- この料理、君には最初ちょっと一風変わったものに見えるかもしれないけれど、きっと好きになると思うよ。
上記の例文の場合、「異文化の習慣への不慣れさや新しさのために奇妙に感じる」というニュアンスを含むため、”strange” を用いるのが自然です。
odd
“strange” とほぼ同義で使われることが多く、大多数や既知のものとは異なり、目立つものに対して使われます。特にどこか普通じゃない奇妙さを表すと同時に、「奇数の、半端な」という意味もあるように、半端さ・不完全な不安定さ・異様さなどを表します。
- This apple looks a bit odd.
- この林檎はちょっと見た目が変だ。
- That’s odd, my phone bill is usually much more than this.
- おかしいな、僕の携帯電話の請求額、いつもはもっとずっと高いのに。
上記の例文の場合、「従来の様子や普段の状態とは異なり、目立った異常さがある」というニュアンスを含むため、”odd” を用いるのが自然です。
weird
もともと魔女や魔法などの奇妙さを表す単語だったことから、超常現象的な不気味さや異様さのニュアンスを含むことがあるほか、ネガティブなニュアンスを含む場合があります。
- I wouldn’t hang out with those guys. They’re really weird.
- 彼らとはつるまないな。彼ら、すごく怪しいんだもん。
- That movie looks a bit too weird for me; can we watch something else?
- その映画、僕にはちょっと異様な感じがするな。ほかのものを観ない?
上記の例文の場合、”weird” を用いることで、「何かしらネガティブな感じや印象を受けている」というニュアンスを表すことができます。
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そのほかにも似たような意味を持つ英単語をご紹介します。
bizarre
フランス語やイタリア語に起源を持つ語で、”weird” と似た奇怪さや異常さを表す際によく使われます。”weird” ほどのネガティブなニュアンスはなく、単に「変な」という意味合いで ”strange” と同様に一般的によく使われます。
- I don’t understand fashion shows. All the outfits look so bizarre to me.
- ファッションショーって理解できないよ。僕には全部の洋服がすごく変に見える。
- That’s so bizarre; there’s usually a line of taxis here but I haven’t seen even one in the last hour.
- 変だな。いつもはここにタクシーが並んでるのに、この1時間一台も見ないよ。
quirky
「ちょっと風変わりで、可愛さや面白さがある」ものに対してよく使われます。例えば映画などを評する際に、ちょっと風変わりな面白い作品だと述べる際に使われます。
- I love quirky romantic movies as they always put me in a good mood.
- 観るといい気分になるから、ちょっと風変わりな恋愛映画って大好きなの。
- I think you’ll really get along with my girlfriend – she’s really nice, funny, and a bit quirky, like you.
- 君は僕の彼女と気が合うと思うよ。彼女はすごく感じが良くて、面白くて、そして君みたいにちょっと変わってるからさ。