意外と知らない「英単語の正しい使い分け」
2017.2.10
“Can I~?” と “May I~?” の違い【許可を求めるフレーズ】
「~してもよいですか?」と相手に許可を求める時、”Can I~?” や “May I~?” を使って表現できます。
これら2つのフレーズには、どのような違いがあるのでしょうか?状況や場面によって適切な表現ができるよう、ポイントをおさえておきましょう!
- Can I~?:家族や友人、親しい同僚に
- May I~?:目上の人や、初対面の人に
どちらがフォーマル?
“May I~?” のほうがよりフォーマルで丁寧ですが、意味の上では特に違いはありません。
一般的に ”May I~?” は、フォーマルな場面や目上の人と話す場合、初対面の人やあまり親しくない人に許可を求めるような場面で使われます。
一方 “Can I~?” は、家族や親しい友人、日常的に一緒に仕事をしている職場の同僚などの打ち解けた間柄で使われます。
- May I have your company name, please?
- 御社名を伺ってもよろしいでしょうか?
- Can I talk to you for a sec?(※)
- ちょっと話せるかな?
※”sec” は “second” の短縮形です。
子どもが “Can I~?” を使って許可を求めると、親や教師から “May I~?” を使うように言われることもあるようですが、そうした傾向は徐々に薄れ、”Can I~?” が許容される範囲が広がっているというのが実情のようです。
※”Can I~?” より丁寧な表現で、フォーマルな場面でも使える ”Could I~?” がありますが、”May I~?“ の方がさらにフォーマルな表現です。
あえて “May I~?“ を使う
上述のような、相手との距離やその場のフォーマルさに応じた使い分けとは別に、許可を求めている内容の重みを考慮して、あえて “May I~?” が使われる場合があります。
例えば、自分の車を非常に大切にしている相手に、その車を簡単には貸してもらえないと思っているような場面であれば、兄弟のような親しい間柄でも、”May I~?” を使うことがあります。
- May I borrow your car on Saturday?
- 土曜日に車を貸してもらえるかな?
あるいは、普段は “Can I~?” を使うような、打ち解けた上司と部下の関係でも、許可を求めている内容が上司の意に沿わないとわかっている場面であれば、以下のように表現することがあります。
- I’m really busy. May I skip that meeting today?
- すごく忙しいので、今日のミーティングは出席しなくてもいいですか?
and more …
”Can/May I~?” への返事
“Can I~?” または “May I~?” と許可を求められたとき、「いいですよ」と答えるには、次のようなフレーズがあります。状況によって使い分けてくださいね。
【カジュアル】
- Sure.(もちろん)
- Go ahead.(どうぞ)
【フォーマル】
- Certainly.(いいですとも)
- Of course.(もちろんよろしいですよ)
“Yes, you may.” って…?
May I~?” に対して “Yes, you may.” や “No, you may not.” と答えるのは、文法的には正しいのですが、一般的には不自然な表現とされますのでご注意を。
これらは、厳格な教師や厳しい親などが、子供に向かって言うような場面などでのみ使われるため、それ以外の場面で使うと、恩着せがましく仰々しい、不自然な表現となってしまいます。
ほかにも!色々な言い回し
許可を求めるフレーズは、ほかにも色々とあります。ぜひ併せて憶えてみてくださいね。
- Is it OK if I go in casual clothing?
- 普段着で構わないかな?
- Would you mind if I cleared the table?
- お下げしてもよろしいでしょうか?
- Would it be alright if I had a day off next week?
- 来週休暇を取らせていただいてもよろしいでしょうか?
- Is it a problem if I leave early today?
- 今日は早めに帰っても差し支えないでしょうか?