意外と知らない「英単語の正しい使い分け」
2016.12.2
“although” と “though” って違いはあるの?
「~だけれども」や「~にもかかわらず」といった意味の “although” と “though”。どちらも接続詞として使うことができますが、違いを挙げるとしたら……?どんな感覚で使い分けているのか、ネイティブスピーカーに訊いてみました!
- ”although” の方がフォーマルなので、話し言葉では “though” がよく用いられる。
- “though” は文末で使うこともできる。
話し言葉では “though” をよく使う
”although” はやや改まった言い方なので、話し言葉では “though” が用いられることが一般的。「~だけれども」や「~にもかかわらず」といった意味の接続詞として、文頭や文中で使うことができます。
- Although / Though he studied very hard, he didn’t score well.
- 彼は一生懸命勉強したが、良い点数を取れなかった。
- I didn’t feel comfortable, although / though I didn’t say so at the time.
- 当時は言わなかったけど、居心地は良くなかった。
※”although” は文頭で使われることが多いです。
文末で使う “though”
“though” には副詞としての用法もあり、文末に置くこともできます。「でも」や「やっぱり」といった意味で、くだけた会話で使われることが多いです。
- A:
- It’s sunny.
- B:
- Yeah. It’s a bit cold, though.
- A:
- 晴れてるね。
- B:
- うん。ちょっと寒いけどね。
and more …
”even though” と “even if”
“though” をより強調した表現として “even though” があります。
また似たような表現として “even if”「たとえ~でも」がありますが、“even though” が事実に基づいているのに対し、“even if” は仮定に基づいた表現です。
- Even though it’s raining, we’re having fun at the zoo.
- 雨が降ってはいるけど、動物園で楽しんでいます。
- Even if it rains, we could still go to the zoo.
- たとえ雨が降ったとしても、動物園には行けると思うよ。
※”even although” とは言わないためご注意を。
“in spite of” と “despite”
“although” や “though” の類似表現として、”in spite of” や “despite” が挙げられます。どちらも同じく「~にもかかわらず」といった意味ですが、書き言葉として用いられることが多く、新聞などでは “despite” がよく用いられます。
また “in spite of” より “despite” の方が、やや改まった表現です。
なお、“although” や “though” とは異なり、後ろに文章を続けることはできないのでご注意を。名詞または動名詞が続きます。
- They went swimming at the beach in spite of the bad weather.
- 悪天候にもかかわらず、彼らは海に泳ぎに行った。
- The candidate lost the election despite getting more popular votes than her opponent.
- 得票数では対立候補を上回ったにもかかわらず、その候補者は選挙に敗れた。