意外と知らない「英単語の正しい使い分け」
2016.11.4
きちんと訳せる?“few” と “little” の使い方
数の多さや量を表す “many” “much” “a lot of” の使い分けについては、こちら でおさらいしましたね。では反対に、「少し」という意味を表す “few” や “little” についてはどうでしょうか?ここで改めてポイントを整理してみましょう。
- ”few” は数えられるもの、”little” は数えられないもの
- 不定冠詞の “a” が付くと、まったく異なる意味に
”few” は数えられるもの
“few” は “many” の反対で、数えられるもの(可算名詞)に使います。数が少ないことを表し、「少ししかない」という否定的な意味になります。
- Few team members attended the meeting on Monday morning.
- 月曜の朝のミーティングに出席したチームメンバーはほとんどいなかった。
※ここで訳すときのポイントですが、「少数の人々が外国語を完ぺきに話せる」とするよりも、「完ぺきに話せる人はほとんどいない」のように、否定的な意味でとらえる方が自然な訳となります。
”little” は数えられないもの
“little” は “much” の反対で、数えられないもの(不可算名詞)に使い、量が少ないことや程度が低いことを表します。こちらも「ほとんどない」という否定的な意味になるため、訳す場合も否定的な意味でとらえるようにしましょう。
- There is very little research available on this topic.
- このテーマに関する利用可能な研究はほとんどない。
※否定の意味をはっきりさせるために、”very little” とする場合が多いです。
▼”small” との違いはこちら
「小さい」を表す “small” と “little” の違いって?
”a few” や “a little” の意味
不定冠詞の “a” が付くと、まったく異なる意味になるためご注意を。”a few”、“a little” ともに「少しはある」という肯定的な意味になります。
- I picked up a few different items on the way home.
- 家に帰る途中で、ちょっとした買い物をいくつかした。
- Add a little cream to the sauce at the end.
- 仕上げに生クリームを少し、ソースに加えてください。
▼こちらもCheck!
“I have many bags.” はどこが不自然?【many, much, a lot of の違いをおさらい】
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日常会話ではやや不自然?
“few” や “little” はややフォーマルな言い方なので、日常会話などのくだけた表現では “not many” や “not much” を用いる方がナチュラルです。
※「ほとんどない」と少ないことを強調したい場合は、話し言葉でも “very few/little” と言います。
- Not many people know I lived abroad for several years.
- 私が数年間海外で暮らしていたことを知っている人はあまりいない。