ナチュラルな英会話に「使いこなす句動詞」
2018.4.27
knock off
4月をもって「使いこなす句動詞」は終了となります。
引き続き、皆さまの英語学習に役立つコンテンツを配信いたしますので、これからもGaba Styleを何卒よろしくお願いいたします。
”こちらのコーナーでは、動詞+副詞 または 動詞+(副詞)+前置詞 によって構成され、特別な意味を生じる「句動詞」について解説します。 それぞれの句動詞が持つ意味やニュアンスをしっかりと理解して、よりナチュラルな英語表現を目指しましょう!
(1)払い落とす
“knock off” には「~を払い落とす、叩き落とす」といった意味があります。「…から~を払い落とす」のように「…から」を表す場合は “knock ~ off …“ のように表現します。
- When I took the car for a test drive, I hit a streetlamp and knocked off the mirror!
- その車に試乗した時、車を街灯に当てちゃってさ、サイドミラーが落ちちゃったんだ!
- Look! The cat knocked the lamp off the shelf.
- 見て!猫が棚からランプを落としたよ。
- I knocked a glass of wine off the table during the client dinner. I was so embarrassed!
- クライアントとの夕食の席で、ワインの入ったグラスをテーブルから落としちゃったの。すごく恥ずかしかったわ!
- I’m so clumsy, don’t put that vase near me or I might knock it off the desk.
- 僕はすごく不器用だから、その花瓶を僕の近くに置かないで。そうしないと落としちゃうかも。
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“knock someone’s socks off” というイディオムは、「(人)をびっくり仰天させる、感心させる」という意味で使われます。
- Julie:
- Oh Naomi, I really don’t know what to wear tonight!
- Naomi:
- How about the black dress? You look stunning in that, it’ll knock his socks off for sure.
- Julie:
- ねぇ、Naomi、今夜何を着ていったらいいか全然わかんないよ!
- Naomi:
- この黒いワンピースはどう?これ着ているあなた凄く素敵だから、彼はきっとびっくりすると思うよ!
(2)減らす
“knock off” には、価格や何かにかかる時間などを「減らす、下げる」といった意味があります。「…[を/から]~を減らす」のように「…[を/から]」と減らす対象を表す場合は “knock ~ off…” のように表現します。
- Dan:
- I’m afraid, we don’t offer any discounts.
- Matthew:
- Come on, can’t you knock off 10%?
- Dan:
- 申し訳ありませんが、うちの店では、値引きはしないんです。
- Matthew:
- まぁそう言わずに、10%値下げしてもらえません?
- I asked him for a discount, and he knocked ten pounds off the price.
- 彼に値引き交渉をしたら、10ポンド値引きしてくれた。
- The new express train knocked 15 minutes off my commute!
- その新しい急行電車で15分通勤時間が短くなったよ!
(3)中断する
“knock off” には、主に仕事などを「中断する、止める」という意味もあります。
- I usually knock off around 6 pm.
- 私はたいてい午後6時に仕事を切り上げる。
- I think I’ll knock off for today. See you tomorrow.
- 今日はもう上がるよ。また明日。
- I’ll finish this tax return tomorrow; it’s time to knock off for tonight.
- この確定申告、明日終わらせるよ。今夜はもうやめた。
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“knock it off” には、面倒なことを言う相手や迷惑なことをする相手に対して使う「黙れ、静かにしろ、やめろ、いい加減にしろ」といった意味があります。非常に直接的で失礼に聞こえるようですが、実際は関係性の近しい相手との間で親しみを込めた調子で使われたり、冗談を交えた雰囲気で使われたりすることの多い表現です。
- Jim:
- Can I have hot dogs?
- Sarah:
- No, we’re having spaghetti tonight.
- Jim:
- But I want hot dogs!
- Sarah:
- Knock it off, Jimmy. It’s spaghetti or nothing.
- Jim:
- ホットドッグある?
- Sarah:
- ない、今夜はスパゲッティよ。
- Jim:
- でもホットドッグが食べたい!
- Sarah:
- うるさい、スパゲッティ食べないならご飯はないわよ。
(4)盗む
“knock off” には、他人のアイディア、商品、文章、創作物などを「盗む、盗用する」という意味もあります。
- He was accused of knocking off other designers’ work.
- 彼は他のデザイナーの作品を盗用した罪で告訴された。
- He knocked off my idea and presented it to the boss at the monthly meeting!
- 彼、私のアイディアを盗んで月例会議で上司に発表したのよ!
- In this fantasy novel, the author basically just knocked off Harry Potter.
- このファンタジー小説は、概ねハリーポッターの盗作だ。
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名詞形の “knockoff”(または “knock-off”)には「偽物、コピー品、模造品」という意味があります。
- You would have never guessed this is just a knockoff. The quality is really high.
- これが偽物だなんて思いもしなかっただろうね。本当によく出来ているもん。
また形容詞の “knockoff”(または “knock-off”)は「偽物の、コピー品の、模造品の」という意味になります。
- They confiscated her knockoff luxury handbag at customs.
- 彼女の偽の高級ハンドバッグは税関で押収された。
(5)殺す
“knock off” には、俗語で「(人)を殺す」という意味があります。
- The hitman knocked off three of his targets.
- その殺し屋は、標的の3人を殺した。
- He was knocked off by the Mafia!
- 彼はマフィアに殺されたんだよ!