ナチュラルな英会話に「使いこなす句動詞」
2017.8.2
go in / go into
こちらのコーナーでは、動詞+副詞 または 動詞+(副詞)+前置詞 によって構成され、特別な意味を生じる「句動詞」について解説します。 それぞれの句動詞が持つ意味やニュアンスをしっかりと理解して、よりナチュラルな英語表現を目指しましょう!
(1)入る
“go in” には「~(場所)に入る」という意味があります。この場合、直後に目的語をとらない場合は “go in”、目的語をとる場合は “go into” が使われます。
- Let’s go in.
- 中へ入ろう。
- Let’s go into the theater.
- 映画館の中へ入ろう。
- Do you want to go in?
- 中に入りたい?
- Do you want to go into the store?
- 店の中に入りたい?
- He went in.
- 彼は中へ入った。
- He went into the building.
- 彼はビルの中へ入っていった。
- Are you going in tomorrow?
- 明日は行くの?
- Are you going into the office tomorrow?
- 明日は職場に行くの?
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“go into” には「~(特定の状態や状況)になる」という意味もあります。
- My wife is going into labor!
- 妻の陣痛が始まっている!
- When I heard the news, I went into shock!
- そのニュースを聞いたとき、私はショックを受けた。
- I’m looking forward to going into retirement.
- 私は退職するのを心待ちにしている。
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“go in one ear and (go) out the other” という表現は、人から言われたこと、時としては何度も言われたことでさえ、内容に注意を払っていなかったり、言っていることがよく分かっていないために、聞いても直ぐに忘れてしまう様子を表します。
[Rickは弟のCedricがビデオゲームをしているのを見ている]
- Rick:
- Hey! Mom told you to clean the kitchen two hours ago! What are you doing?
- Cedric:
- Huh? I don’t remember her saying that…
- Rick:
- [sighs] It just goes in one ear and out the other, doesn’t it?
- Rick:
- おい!母さんがキッチンを片付けておいてねって、2時間前にお前に言っただろ!何やってるんだよ?
- Cedric:
- へ?そんなこと言ってたっけ…
- Rick:
- [ため息]聞いても直ぐに忘れるんだな?
(2)議論する
“go into” の後に話題やトピックが続く場合、その話題・トピックについて「議論する、分析する、説明する」といったことを意味します。
- The book goes into European history.
- この本はヨーロッパ史について書かれている。
- It’s OK. We don’t need to go into the past.
- 問題ないよ。過去については話し合う必要ないから。
- He wanted me to explain everything, but I didn’t have time to go into details.
- 彼は私に全て説明して欲しかったんだけど、私には詳しくまで話す時間がなかった。
- I really liked the beginning of her presentation, but once she started going into physics and stuff… I felt like it went in one ear and out the other.
- 彼女のプレゼンテーションの冒頭はとても良かったが、ひとたび物理学の話になると、内容が頭に入って来ずに忘れてしまった。
(3)専攻する
“go into” には、「特定の教育分野を学ぶ、専攻する」といった意味もあります。一般的に、分野を細分化して専門を細かく伝えるのではなく、研究分野や研究過程の大枠について述べる際に使われます。
- I always wanted to go into law.
- 私はずっと法律を学びたかった。
- My middle school teacher is the reason I went into education.
- 私が教育分野に進もうと決めたのは、中学時代の先生の影響です。
- I want to go into the arts, but I’m worried I won’t be able to find a job.
- 美術を学びたいけれど、将来的に仕事が見つからないかもしれないと心配なんだ。
- I don’t understand what would make someone want to go into politics.
- 政治専攻の人がどうして政治を学びたいと思ったのか理解できないよ。
(4)協力的に引き受ける
“go in on” は口語で使われる表現で、何かを「協力的に引き受ける」という意味があります。日常的には「支払いを複数の人々で分けて支払う、割り勘にする」という意味で特によく使われます。
- Do you want to go in on this extra-large pizza with me?
- このエクストララージサイズのピザ、私といっしょに割り勘で注文しない?
- The rent is so high around here that we decided to go in on an apartment together.
- この辺りの家賃は非常に高いので、私たちはひとつのアパートをシェアして住むことにした。
- Back in college, my roommates and I went in on a pool table together.
- 大学生の頃、ルームメイトと私はビリヤード台をふたりで一緒に使っていた。
- Hey, did you hear? My company just went in on a joint project with your company!
- ねえ、聞いた? うちの会社、あなたのところの会社と合弁事業を始めたんですって!