ナチュラルな英会話に「使いこなす句動詞」
2017.5.17
go on
こちらのコーナーでは、動詞+副詞 または 動詞+(副詞)+前置詞 によって構成され、特別な意味を生じる「句動詞」について解説します。
それぞれの句動詞が持つ意味やニュアンスをしっかりと理解して、よりナチュラルな英語表現を目指しましょう!
(1)続ける
“go on” には「続ける」という意味があります。
- The presentation went on for one hour.
- プレゼンテーションは一時間続いた。
- The party was still going on when I left at 1:30am.
- 私が会場を後にした午前1時半の時点で、パーティーはまだ続いていた。
- Sorry for interrupting. Please, go on.
- お邪魔してごめんなさい。どうぞ続けてください。
- Lucas:
- Hey, Clara! Enjoying the festival?
- Clara:
- Yeah, I was just watching a dance performance down the street.
- Lucas:
- Oh, is it still going on?
- Clara:
- Yeah, I think it’ll be going on for another 15 minutes or so.
- Lucas:
- Nice! I’ll go check it out, then!
- Lucas:
- やぁ、Clara!お祭り楽しんでる?
- Clara:
- うん、この先でやっていた踊りのパフォーマンスを観ていたところよ。
- Lucas:
- へぇ、それってまだやってる?
- Clara:
- うん、まだあと15分くらいやっていると思うわよ。
- Lucas:
- よかった!じゃあ僕もちょっと観に行ってくるよ!
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“go on and on” という表現は、「長々と続く、くどくど話す」といった時間的に延々と続くさまや、「(長い距離を)延々と進む、(距離が」ずっと続く」といった距離的に延々と続くさまや進むさまを表します。ただし、時間的な長さを表現する場合は、「退屈なことや嫌なことが延々と続く」というネガティブな意味合いを含みます。
- The path went on and on, deep into the forest.
- その小道は、森の奥深くまでずっと続いていた。(中立的な意味)
- The movie went on and on.
- その映画は長々と続いた。(ネガティブな意味)
- I don’t want to talk to her, because I know she’ll go on and on about her new car.
- 彼女とは話したくないんだよ、だって新車の話を延々とするんだもん。(ネガティブな意味)
(2)起こる
“go on” には「起こる、発生する」という意味もあります。同じく「起こる」の意味でよく使われる “happen” よりも、ほんの少し口語的な印象になります。
- What’s going on tonight?
- 今夜は何があるの?
- Both meetings will go on at the same time.
- 両方のミーティングが同時に開かれるんです。
- They told me what went on during yesterday’s meeting.
- 彼らは、昨日の会議で何があったのか私に話してくれた。
- I check the news every morning to find out what’s going on around the world.
- 世界でどんなことが起きているのかを知るために、私は毎朝そのニュースをチェックする。
- Principal:
- Hey, hey! What’s going on here?
- Tara:
- I don’t know what you think is going on, but it’s not what it looks like.
- Principal:
- Well, it looks like you two are skipping class.
- Sam:
- That’s not what’s going on at all! We’re just cleaning the hallways.
- Principal:
- ちょっと、君たち!一体何をしているの?
- Tara:
- どういう風に見えているのか分かりませんけど、思っていらっしゃるようなことではありませんよ。
- Principal:
- どうって、サボっているように見えるけど。
- Sam:
- そんなんじゃありませんよ、全然!私たちはただ廊下を掃除しているだけです。
(3)始める
“go on a [an] ~” には「~(活動など)を始める」という意味があります。
- Let’s go on a trip.
- 旅行に出掛けよう。
- They went on a diet.
- 彼らはダイエットを始めた。
- His favorite band is going on a tour.
- 彼の大好きなバンドがツアーに出発する。
- I wish I could go on an adventure.
- 冒険の旅に出られたらいいのに。
- You really need to stop going on shopping sprees every weekend!
- 毎週末、ショッピングで散財するのは本当にやめなきゃだめだよ!
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“go on sale”「セール価格になる」という表現も日常的によく使われます。
- The spring collection will go on sale next month.
- 春コレクションのセールが来月始まります
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“go on” には、舞台や試合など、何かしら聴衆の前でパフォーマンスやスピーチを行うような場所へ「出て行く、登場する、上がる」という意味でも使われます。
- The crowd applauded as soon as she went on (stage).
- 彼女が舞台に上がるやいなや、聴衆から拍手が起こった。
- The player went on (the field) in the second quarter of the match.
- その選手は試合の第二クウォーターで試合に出場した。
- The President will go on TV to talk about the crisis.
- 危機的局面について話すために大統領がテレビに出る。
※1つ目と2つ目の文は、文脈から「舞台」または「試合」であることが明白な場合は、括弧の部分がしばしば省略されます。なお “stage” に “the” などの冠詞がないのは、”go on stage” が一つフレーズとして成立しているためです。(”go on TV” も同様です。)
(4)(明かりなどが)つく
“go on” は明かりなどが「つく」という意味や、電気製品の「スイッチが入る」という意味でも使われます。
- The streetlights go on at 7pm.
- 街灯は夜7時に灯る。
- I heard the stereo go on in the other room.
- 別の部屋でステレオから音楽が流れるのを聞いた。
- He pushed the power button, but the screen didn’t go on.
- 彼は電源ボタンを押したけれど、スクリーンは映らなかった。
- As I approached the old mansion, I saw a light go on in the attic.
- その古い邸宅に近づいた時、屋根裏部屋の電気が点いたのを見た。