ナチュラルな英会話に「使いこなす句動詞」
2017.2.8
make up
こちらのコーナーでは、動詞+副詞 または 動詞+(副詞)+前置詞 によって構成され、特別な意味を生じる「句動詞」について解説します。
それぞれの句動詞が持つ意味やニュアンスをしっかりと理解して、よりナチュラルな英語表現を目指しましょう!
(1)でっちあげる
“make up” には、人を騙したり楽しませたりするために「(話などを)でっちあげる」という意味があります。
“make” と “up” は分けて使うことも可能です。
- He made up the story about him climbing Mt. Everest.
- He made the story up about him climbing Mt. Everest.
- 彼はエベレストに登ったという作り話をした。
- Dawn:
- Sorry!
- Rique:
- You’re always late…What happened this time?
- Dawn:
- Well… I found a baby squirrel in the park… It was lost, so I picked it up and walked around until I found its mother.
- Rique:
- Yeah right! You just made that up!
- Dawn:
- I would never make up a story like that! It’s true!
- Dawn:
- ごめん!
- Rique:
- 君はいつも遅刻だよね…今回はどうしたの?
- Dawn:
- その…公園でリスの赤ちゃんを見つけて…、迷子になっていたから、拾ってお母さんリスが見つかるまで歩き回ってたの。
- Rique:
- だろうね!それって作り話だろ!
- Dawn:
- そんな作り話しないわよ!本当だってば!
(2)仲直りする
“make up (with someone)” には、喧嘩や意見の相違などがあった後に、「(人と)仲直りする」という意味があります。
- You haven’t talked to her in a week. Why don’t you try making up with her?
- 君さ、彼女と一週間話していないよね。仲直りしてみたら?
- We had a big fight, but we made up.
- 私たちは大喧嘩をしたけれど、仲直りした。
- They used to be best friends. I hope they make up with each other.
- 彼らは以前は親友だったんだよ。仲直りするといいんだけどな。
(3)構成する
“make up” には、「集まって(グループなどを)構成する」という意味もあります。
- Young people made up most of the crowd at the concert.
- そのコンサートに集まった多くの人々の大半は若者たちだった。
- The team was made up of four Japanese people, five French people, and one Canadian.
- そのチームは、日本人4人、フランス人5人、カナダ人1人で構成されている。
(4)埋め合わせをする
“make up” には「償う、埋め合わせをする」という意味もあります。
- I couldn’t do any work yesterday, so I’m making it up today.
- 昨日は何も仕事ができなかったので、今日埋め合わせをします。
- Professor Arturo, I can’t come to class tomorrow. Can I make up the exam next week?
- Arturo教授、私、明日は授業に出席できないんです。代わりに来週試験を受けることはできますか?
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“make up for lost time” という表現があり、これは「これまでにやってこなかった分の事や遅れ、失われた時間などを取り戻す」ことを意味します。
- I was sick last week, so I need to make up for lost time at work.
- 先週は体調不良だったから、仕事の遅れを取り戻さないと。
- My father was always really busy when I was a kid. We’re trying to make up for lost time now.
- 私が子供の頃、父はとても忙しかったの。それで私たちは今これまで過ごせなかった分を取り戻そうとしているところなのよ。
■(5)化粧をする
“make (oneself) up” は「化粧をする、メーキャップをする」という意味です。この意味で使うときは “make up (oneself)” とは言いませんので、語順にご注意を。
- I don’t have time to make myself up before leaving the house.
- 家を出る前にお化粧をする時間がないわ。
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“[be] made up to look like (something)” は「~の格好をする、~の装いをする」という意味で使われ、衣装やメイクによって特定の何かに見える格好をすることを表します。
例えば撮影で医師や警察官といった特定の職業の格好をする際や、ハロウィンで仮装をする際などに使われます。
- He was made up to look like a vampire.
- 彼は吸血鬼の格好をした
(6)決心する
“make up (someone’s) mind” と言う場合は、「決心する」という意味になります。
- Kohl:
- Have you made up your mind yet?
- Jon:
- Well… Italian sounds good. But I heard this new Thai restaurant downtown is good, too.
- Kohl:
- Just make up your mind!
- Kohl:
- どこがいいか決めた?
- Jon:
- そうだな…イタリアンがいいな。でも、ダウンタウンに新しくできたこのタイ料理の店も美味しいって聞いたんだよな。
- Kohl:
- もういいから、とにかく決めてよ!