ナチュラルな英会話に「使いこなす句動詞」
2017.2.1
go back
こちらのコーナーでは、動詞+副詞 または 動詞+(副詞)+前置詞 によって構成され、特別な意味を生じる「句動詞」について解説します。
それぞれの句動詞が持つ意味やニュアンスをしっかりと理解して、よりナチュラルな英語表現を目指しましょう!
(1)戻る
“go back” には、「戻る」という意味があります。
- I had to go back to the office because I forgot my keys.
- 鍵を忘れたから、会社に戻らなきゃ。
- I went back to my hometown during the holidays.
- 私は休暇の間、故郷に帰った。
物理的に場所に戻るという意味で使われるほかにも、もともと話していた話題に戻る、途中になっていた作業や活動などに戻る、など幅広い場面で使われます。
[Tiffanyは同僚のManuelとプレゼン資料の確認をしている]
- Tiffany:
- Can you go back to the slide with the sales chart?
- Manuel:
- This one?
- Tiffany:
- Uh, go back one more… That’s the one!
- Tiffany:
- 売上げグラフのスライドに戻ってくれる?
- Manuel:
- これ?
- Tiffany:
- あ、えぇともうひとつ前…そう、それ!
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“go back on [a promise / an agreement]” という表現は、「[約束/合意]を守らない、反故にする」という意味になります。
- Do you think the company will go back on the agreement to reimburse its customers?
- あの会社は、顧客に賠償金を払うために、取り決めを反故にすると思う?
- She told me she’d never smoke again, but she went back on her promise!
- 彼女、煙草は今後一切吸わないって僕に言ったのに、約束を破ったんだよ!
- My grandmother taught me to always tell the truth and never go back on my word.
- いつも正直でいなさい、そして約束は守りなさい、と祖母は私に教えてくれた。
※“one’s word” =「約束、自分が約束したこと」
(2)~まで遡る/~から続いている
“go back (to) [date]” と言う場合、「~まで遡る/~から続いている」という意味になり、通常は遠い過去に遡り、今まで連綿と続いているもの - 例えば、組織や機構、概念、文化や伝統、道具など 物理的な物 - について、その起源を言及するときによく使われます。
なお一般的には、人や生き物などの固体の命の歴史などについては使われません。(※詳しくは以下の “Learn more” をご参照ください。)
- The tradition of putting candles on birthday cakes goes back to 18th-century Germany.
- 誕生日ケーキの上にろうそくを立てる習わしが始まったのは、18世紀のドイツに遡る。
- The history of this building goes back over one hundred years.
- この建物の歴史は100年前に遡る。
- Some of the artifacts in this museum go back as far as the Ice Age.
- この博物館にあるいくつか展示物は、はるか昔の氷河期にまで遡る。
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“go back” は、人と人が知り合ってからどれくらい経つのかなど、その交友の歴史や年月について伝える場合は、カジュアルな表現としてよく使われます。
- She’s my best friend – we go back to elementary school.
- 彼女は私の親友なの。小学校のときからの知り合いなのよ。
- They’ve known each other for a long time. They go back almost 20 years.
- 彼らはもう長いこと知り合いなんだ。もう20年近くになるよ