ナチュラルな英会話に「使いこなす句動詞」
2017.1.25
come over
こちらのコーナーでは、動詞+副詞 または 動詞+(副詞)+前置詞 によって構成され、特別な意味を生じる「句動詞」について解説します。
それぞれの句動詞が持つ意味やニュアンスをしっかりと理解して、よりナチュラルな英語表現を目指しましょう!
(1)こちらにやって来る
“come over” には、「こちらにやって来る、(家などへ)訪ねて来る」という意味があります。
[Robは、自分の家で仲間達とゲームをして遊ぶ計画について、友達のRafaelと電話で話している]
- Rob:
- Will you be able to make it? Everyone’s coming over around 6.
- Rafael:
- Ah, I’ll be working until 6. Is it alright if I come over a bit later?
- Rob:
- Yeah, no problem. Oh, will you have time to pick up some beer on the way?
- Rafael:
- Sure! Just leave it to me.
- Rob:
- お前は来れる?みんなは6時頃に来るってさ。
- Rafael:
- あぁ、俺は6時まで仕事なんだ。ちょっと遅れて行ってもいい?
- Rob:
- 大丈夫だよ。そうだ、途中でビールを買ってくる時間はある?
- Rafael:
- もちろん!それは俺に任せといて。
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“come over from” や “come over to” という形になる時は、「(遠くから/遠くまで)旅してやって来る」という意味を込めた表現として使われることがあります。
- Your cousin’s coming over from Brazil next summer.
- 君のいとこは今度の夏に、はるばるブラジルからやって来るんだね。
- My father was born in Ireland, but he came over to the US in the 1950s.
- 父はアイルランドで生まれたが、50年代に遠くアメリカまでやって来た。
(2)突然ある感情が襲う
“come over [someone / something]” になると、「[人/物]に突然とある感情や感覚が襲う、支配する」といった意味を表します。
- A calm sensation came over me when I entered the garden.
- その庭に足を踏み入れたとき、突如として私の中を静寂さが支配した。
- As the storm drew closer, a feeling of dread came over the town.
- 台風が近づくにつれ、恐怖が町を襲った。
※同義語として “wash over” を使って言い換えることができますが、響きとしては ”come over” よりも詩的な表現になります。
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日常会話や、映画、本などでよく使われるフレーズに、“I don’t know what came over [oneself / someone]” があります。直訳すると「いったいどんな感情が [人] に襲ったのか分からない」となることから、「いったい [人] はどうしちゃったんだろう」という意味で使われます。自制心を失って、適切ではない言動や予想外の事をしてしまった際に、謝る場面で使われる決まり文句です。
- I’m sorry I yelled at you. I don’t know what came over me.
- 怒鳴ったりしてごめん。どうしてそんなことをしたのか自分でも分からないよ。
- My dog is usually so calm… I don’t know what came over him.
- うちの犬はいつもはとてもおとなしいんだけど…一体どうしちゃったんだろう。