ナチュラルな英会話に「使いこなす句動詞」
2016.10.26
hang on
こちらのコーナーでは、動詞+副詞 または 動詞+(副詞)+前置詞 によって構成され、特別な意味を生じる「句動詞」について解説します。
それぞれの句動詞が持つ意味やニュアンスをしっかりと理解して、よりナチュラルな英語表現を目指しましょう!
(1)待つ
“hang on” は「待つ」という意味の句動詞です。
[MelanieとルームメイトのBriannaが、外に夕飯を食べに行く支度をしている]
- Melanie:
- Alright, I’m ready to go!
- Brianna:
- Can you hang on for a minute? I’m still getting dressed.
- Melanie:
- よし、私はもう出られるよ!
- Brianna:
- ちょっと待ってくれる?今まだ着替えているところだから。
「待って」と相手にお願いをしたり、指示したりする場面でよく使われる、くだけた表現です。相手や状況によって失礼に聞こえる可能性があるので、たいてい友達や家族などの親しい相手との会話において使われます。
(2)~にしがみつく、~にしっかりつかまる
“hang on” には、「~にしがみつく、~にしっかりつかまる」という意味もあります。
[Jennyと恋人のKyleがロープクライミングの練習をしている]
- Jenny:
- Hang on to the rope or you’ll fall!
- Kyle:
- I’m hanging on as best as I can!
- Jenny:
- ロープにしっかりつかまらないと、落ちるわよ!
- Kyle:
- 出来る限りの力を振り絞ってつかまっているよ!
上の例のJennyの台詞のように、「ロープにつかまる」など物理的につかまる対象物を示す場合は、”to the rope” のように ”to” をつけて表します。
ただしKyleの台詞にあるように、”the rope” という対象物を省略する場合は、”to” も省略できます。
Learn more
「~にしがみつく」という意味での “hang on to~” は、物理的に何かに「つかまる」ことを表現するほかに、抽象的な対象物に対しても使うことができます。
The audience is hanging on (to) the speaker’s every word.
聴衆は、演説者の言葉ひとつひとつに熱心に耳を傾けた。
聴衆は、演説者の言葉ひとつひとつに熱心に耳を傾けた。
例えば、カリスマ性のある人のスピーチに聴衆がすっかり魅了されているような場面では、上記のように表現することができます。
ちなみに「~に熱心に耳を傾ける、~を傾聴する」という意味で ”hang on to~” を使う場合には、”to” は省略されることが多いです。
▼こちらもCheck!
使いこなす句動詞 “hang up”