ナチュラルな英会話に「使いこなす句動詞」
2016.10.12
get along with
こちらのコーナーでは、動詞+副詞 または 動詞+(副詞)+前置詞 によって構成され、特別な意味を生じる「句動詞」について解説します。
それぞれの句動詞が持つ意味やニュアンスをしっかりと理解して、よりナチュラルな英語表現を目指しましょう!
(1)~と仲良くする、うまく付き合う、波長が合う
「~と仲良くする」という意味で ”get along with” を使うときに覚えておきたい点は、気が合う親しい友達や、仲の良い仲間との関係を表すためだけの表現ではない、という点です。
新しい上司と良い関係で付き合っていて、時々一緒にランチに出掛ける。
上記のように、この表現には「付き合うには何も問題がない」「ごく親しいわけではないけれど、うまく付き合っている」といったニュアンスも含まれる場合があります。
仲良しの友達だけではなく、相手との関係性によっては、同僚や目上の人、上司、会ったばかりの人、また家族に対してであっても、幅広い相手を対象として使われることがあります。
- Mike:
- Do you have a good relationship with your father?
- Carla:
- Yeah, these days I get along with him. He was really strict when I was a kid, though.
- Mike:
- お父さんとは仲がいいの?
- Carla:
- うん、このところは仲良くやっているわ。私が小さい頃は父がすごく厳しかったんだけどね。
一方で、純粋に仲が良いことを表すときにも ”get along with” を使うことができます。
- John:
- Do you get along with your father?
- Andy:
- Oh, yeah, we really get along with each other. We’re both huge baseball fans, so we always go to games together.
- John:
- お父さんとは仲がいいの?
- Andy:
- あぁ、すごく仲がいいよ。父も僕も野球の大ファンでさ、いつも一緒に試合を観に行くんだ。
(2)状況を上手に処理する、事態にうまく対処する
バランスを取ったり、折り合いをうまくつけながら、問題なく上手に状況に対処することを表します。
また “with” の代わりに “without” を用いて、「~(人や物)なしでうまく対処する」という意味で使われることもあります。
どうやって学校の宿題こなしているの?
I’m glad that he wants to help, but I can get along without him.
彼が手伝ってくれるのは嬉しいけど、彼がいなくてもちゃんとやりこなせるのよ。
まとめ
意味や例が沢山あってどうも覚えられない…という方は、いずれの意味合いにしても、“get along with” が持つ「問題や不愉快な出来事を起こすことなく、うまくこなす」というイメージで覚えてみるとよいでしょう。
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音の似ている “go along with” とは混同しないようご注意を。
“go along with” の意味は「~(人や物、提案など)に賛成する、従う、合わせる」です。
彼の助言には同意しなかったけど、上司だから従うことにしたんだ。
※“go along with” には「自分の思惑や意見とは異なるけれど、従ったり賛成して合わせる」というニュアンスが暗に含まれることがよくあるので、聞いたり使ったりする際には注意しましょう。