これって英語で?「なるほど英語」
2017.11.14
「なんとなく」って英語で?
なんでパーティーに行かなかったって?なんとなく、だよ。
- (just) feel like
- just because
- somehow
- kind of
解説
(1)(just) feel like [it / doing]
行動や発言について明確な理由や目的がなく漠然としているとき、またはそうした理由などを説明できない・したくないときに使われる表現です。
言動に対する理由や目的を誰かに聞かれた場合には、”just feel like” と “just” が付け足される場合が多いです。”just” が加わることで、明確な理由や目的が特にないことや、説明がつかないことが強調されます。
- A:
- You went to the movies alone? Why?
- B:
- I don’t know. I just felt like it.
- A:
- 一人で映画に行ったの?なんで?
- B:
- 別に。ただなんとなく。
ジョンのセリフも、以下のように表現できます。
“Why didn’t I go to the party? I just didn’t feel like going.”
(なんでパーティーに行かなかったって?なんとなく、だよ)
ちなみに “feel like” は他にも様々なシチュエーションで使うことができ、何かしらの行動に対して用いることで “want to”(~したい)と同意義になります。
“I feel like eating steak today.”
(今日はステーキが食べたい(気分だ))
“I feel like watching a scary movie.”
(怖い映画が観たい(気分だ))
なお “feel like” は、そのときの気分による希望や欲望であることを表すため、のちのち変わるかもしれないというニュアンスが含まれています。一方 “want” は、主にすでにしたいという気持ちがはっきりと決まっている場合に使われます。
(2)just because
こちらも「なんとなく」の意味で使うことができるフレーズです。
“At the last minute, he decided to go to the beach just because.”
(ぎりぎりになってから、彼はなんとなくビーチへ行くと決めた)
“Just because.” のようにフレーズ単体で使うこともでき、自分の行動や欲望に対して特に理由がないときや説明を省きたいときに「なんとなく」という意味を表すことができます。“No reason.”(理由はない)も同じ意味で使うことができ、どちらもカジュアルな表現です。
(3)somehow
物事の起こった原因がわからないときや、理由がはっきりしないときに使われます。
“Even though I hadn’t said anything yet, she somehow knew what I was thinking.”
(私はまだ何も言っていなかったが、彼女にはなんとなく私の考えが分かっていた)
(4)[kind / sort] of
断定できないときや、曖昧な表現にしたいときには、動詞の前に “[kind / sort] of” を付けることで、「なんとなく~する」という意味で使うことができます。この場合 “more or less”(大体、おおよそ)も同じように使うことができます。
“I sort of understand what you mean about these two colors. They don’t really go together.”
(この2色について君が言ってること、なんとなく分かるよ。確かに組み合わせが悪いね)
また、「宿題終わった?」といった質問に対し、完全に達成されていないことや、正確に完了していないことを曖昧に答えたいときには、“Kind of.” や “Sort of.” のフレーズ単体で、「まあね」「うん、なんとなくは」のように断定を避けた返答として使うこともできます。