これって英語で?「なるほど英語」
2017.10.2
「添付する」って英語で?
いけない、またファイルを添付し忘れちゃった…。
解説
電子メールという通信手段が一般に普及し始めて間もない頃は、郵便の「メール」の連想から、「(封筒などに」~を同封する」という意味の ”enclose” という動詞も、電子メールにファイルなどを「添付する」の意味で使われていたことがあるようですが、今では電子メール関連の「添付」には ”attach” という動詞や、その名詞形である ”attachment” を使うのが標準になっています。
(1) 「添付ファイル」
メールを受け取った相手に添付ファイルを確認するように促すために「添付ファイルをご確認ください」とった言い方をしますが、英語では ”find” や ”see” を使った以下のような表現がよく使われます。
“Please find the attached file.”
“Please see the attached file.”
(添付ファイルをご確認ください)
語順を入れ替えた “Please find the file attached.” や “Please see the file attached.” という言い方も可能です。
また動詞が “find” で、”the file” の部分にある程度の長さがある場合は、以下の例のように添付するファイルなどの前に “attached” を出すことができます。
“Please find attached the PowerPoint slides from today’s meeting.”
(今日のミーティングのスライドを添付したので、ご確認ください)
(2)「添付」
“attach” の名詞形の ”attachment” を使った場合、動詞は ”find” ではなく、”see” や ”refer to~”(~を参照する)になるので注意が必要です。”refer to~” を使った場合、メールの本文に書かれた内容を読む上で参考になるような情報が添付されている、というニュアンスになります。
“Please see the attachment.”
(添付をご確認ください)
“Please refer to the attachment.”
(添付をご参照ください)
上記の例文で ”find” を使うと「(ここにはないので)添付を探して見つけてください」という意味になってしまいます。
(3)「添付しました」
添付されているファイルなどの内容が具体的に示されている場合は ”~ is attached.” や ”Attached is~.” といった言い方も可能です。
“The latest newsletter from the association is attached.”
(協会の最新の会報を添付いたしました)
“Attached is the latest newsletter from the association.”
(添付は協会の最新の会報です)
(4)「添付を忘れました」
誰しも経験があると思いますが、必要なファイルを添付するのを忘れて、メールを送信してしまった場合に使う表現を見てみましょう。シンプルに添付し忘れたことを伝え、相手に詫びるなら、
“Sorry, I forgot to attach the file.”
(すみません、添付し忘れました)
“Sorry, I neglected to attach the file.”
(すみません、ファイルを添付するのを失念していました)
“neglect” は世話をしたり、対処しなければならい人や事柄を放置しておくことを意味する言葉で、最近では「育児放棄」の意味で、日本語でも使われるようになりましたが、ここでは「すべきことをしない、すべきことをし忘れる」という意味で使われています。当然、”forget” よりも硬い語感を持つ表現になります。
他には、以下のような表現も使うことができます。
“Please find the attached file which I neglected to send previously.”
(先ほどのメールに添付し忘れたファイルを添付しましたので、ご確認ください)
“I am resending, as I forgot to attach the file in the previous message.”
(ファイルを添付し忘れたので、再送いたします)
親しい同僚とのやり取りであれば、冒頭のジョンのセリフのような表現を使っても差し支えないでしょう。
“Oops, I forgot to attach the file again!”
(いけない、またファイルを添付し忘れちゃった)