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これって英語で?「なるほど英語」

2017.9.11

「慣れる」って英語で?

新しい職場にもだんだん慣れてきたよ

コタエ:

  • get used/ accustomed to
  • adjust to
  • get familiar/ comfortable/ with
  • feel at home
  • ease/ settle into
  • get into the swing of

解説

「~に慣れる」という表現はいろいろあるので、憶えやすいように「~に」の部分で使われる前置詞ごとに分類して紹介していきます。

 

(1)「~に」=”to~”

「~に慣れている」といえば、多くの日本人学習者にとってまず思い浮かぶ英語表現は ”get used to” でしょう。これまでとは異なる状況や、自分が予想していたものとは異なる状況などに慣れることを言う際に、広く使うことができます。慣れる対象が好ましいことでも、好ましくないことでも、どちらでも使うことができる表現です。

“I love my new car, but it’s going to take some time to get used to it.”
(新しい車はすごく気に入っているんだけど、慣れるまでちょっと時間がかかるだろうな)

“I finally got used to wearing my new shoes.”
(新しい靴にやっと履きなれてきた)

冒頭のジェシカのセリフもこれを使って、以下のように英訳することができます。

“I’m gradually getting used to the new work environment.”
(新しい職場にもだんだん慣れてきた)

※混同しやすい “used to” との使い分けについては、こちら をご覧ください

 

”get used to~”と同じように使えますが、よりフォーマルな表現が ”get accustomed to”

“It’s going to take some time to get accustomed to the new neighborhood after we move.”
(引っ越した後、近隣の地域に慣れるのに少し時間がかかりそうです)

 

「適応する」や「順応する」といった訳語が当てられることもある ”adjust to”。これは全く異なる状況などに置かれ、慣れるのに努力を要するというニュアンスを含んだ表現です。

“It’s going to take some time to adjust to my new coworkers. They seem very serious.”
(新しい同僚に慣れるのに少し時間がかかりそうだ。みんなすごく真面目そうで)

“Have you been able to adjust to life in Japan?”
(日本の生活に慣れることはできましたか?)

 

(2)「~に」=”with~”

“get familiar with” は慣れる対象のことをよく知っている状態になることを意味します。”familiar” の後に ”with” ではなく ”to” を使うと意味が変わって、「~によく知られている」ということになってしまうので、注意が必要です。

“I spent the afternoon trying to get familiar with the new computer system.”
(午後は丸々、新しいコンピューターシステムに慣れるのに費やした)

 

新しい環境や変化などに慣れた際の感情面にフォーカスし、それまで感じていた心地悪さが解消されたり、軽減されたというニュアンスを持つのが、”get comfortable with”

“It took a lot of time to get comfortable with my new roommate.”
(新しいルームメートに慣れるのにすごく時間がかかったよ)

“Living by yourself can be hard, so have you gotten comfortable cooking?”
(一人暮らしは大変なこともあるよね、料理には慣れた?)

 

必ずしも “with~” を伴う表現ではありませんが、”get familiar with”と似たニュアンスをもつ表現に ”feel at home” というのがあります。この表現の場合、慣れる対象は通常、好ましい状況で、その対象に温かみのようなものを感じていることを含意することがあります。

“My host parents were so kind that I felt at home as soon as I started staying with them.”
(ホストファミリーのお父さんとお母さんはとても親切だったので、ホームステイし始めてすぐに慣れることができた)

 

(3)「~に」=”into~”

時間をかけて徐々に慣れていく様子を表す場合は ”ease into” が使えます。

“After going on maternity leave, many employees want to ease into work by working half days.”
(多くの従業員が、産休明けには時短勤務で徐々に仕事に慣れていくことを希望します)

この表現を使えば、冒頭のジェシカのセリフは以下のようになります。

“I eased into the new work environment.”
(新しい職場にもだんだん慣れてきた)

 

変化の結果や新しい環境などが今後も一定期間、永続的に続くような場合に使われるのが ”settle into”。”settle” が元々は「定住する」や「住み着く」という意味であることを考えれば、そうしたニュアンスを持つことが理解しやすいでしょう。

“After you settle into your new school, you’ll have a lot of new friends.”
(学校に慣れたら、友達もたくさんできるよ)

“Little by little, I’ve settled into life in the English world.”
(少しずつ英語圏での生活に慣れてきた)

 

(4)その他

最後は野球やゴルフ、あるいはジャズなどの文脈で日本語でも使われる ”swing” を使った ”get into the swing of” という表現です。これは「上達」や「熟練」といったニュアンスを含んで使われる表現です。

“It took me a while to get into the swing of my new job after I got hired.”

(採用された後、新しい仕事に慣れるのにしばらくかかった)

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