これって英語で?「なるほど英語」
2017.8.28
「仕方がない・しょうがない」って英語で?
試合が中止になっちゃって残念だったけど、雨だからしょうがないか。
- It can’t be helped.
- Nothing can be done about~.
- I can’t help it.
- That’s/ It’s (just) one of those things.
解説
起こってしまった問題などが避けようがないものであった場合や、これから起ころうとしている好ましくないことを防ぐ術がないような場合によく使われるのが ”It can’t be helped.” という表現です。
“I’m sorry to ask you to work on Saturday, but it can’t be helped. We’re really behind and we need to catch up.”
(土曜日に出てきてくれなんて頼んで申し訳ないけど、仕方がないんだ。仕事のスケジュールがひどく押しているから、遅れを取り戻さないといけないから)
※ちなみに、上記の例文で使われている ”behind” は前置詞ではなく副詞で、これ一語で ”behind schedule” の意味で、仕事や支払いなどが予定より遅れていることを表します。
”It can’t be helped.” と同じように、避けようがないことや講じられる対策などがないような場合には、”Nothing can be done about~.” という表現を使うことができます。「~については何もできることがない」というのが文字通りの意味です。
“I’d love to go to the beach next week, but nothing can be done about it because I have to go to work.”
(海には、ぜひとも行きたいんだけど、しょうがないね。来週は出社しなきゃならないんだ)
”It can’t be helped.” と似た表現で ”I can’t help it.” という言い方がありますが、これは主語が ”I” になっていることからもわかるように、「私にはどうすることもできない(他の人であれば、状況を変えることができるかもしれない)」のニュアンスがあります。
“I’m sorry I have to be late to work today, but I can’t help it. The train is delayed.”
(今日は遅刻することになってしまって申し訳ないのですが、仕方がないんです。電車が遅れているので)
なお、この表現は自制心がないことを言いたい場合にも使うことができます。この意味では “I can’t help myself.” も同じように使うことができます。
“Every time I open a bag of potato chips, I eat the whole bag. I can’t help it.”
(ポテトチップ開けると、一袋全部食べちゃうんだ。どうしようもないんだよね)
”It can’t be helped.” や ”Nothing can be done about~.” と同じように自分ではどうにもならないような状況で使う表現に ”That’s/ It’s (just) one of those things.” がありますが、こちらはその「どうにもならない状況」があまり深刻なものではなく、話し手がそれほど困っていないようなケースで使われます。
“It always rains on my birthday, it’s just one of those things.”
(私の誕生日はいっつも雨なんだけど、まあ、しょうがないね、これは)
冒頭のジェシカのセリフもこの表現を使って、以下のように言うことができます。
“I was disappointed the baseball game was cancelled because of the rain, but it’s just one of those things.”
(試合が中止になっちゃって残念だったけど、雨だからしょうがない)
ここまでは「どうしようもない」という意味の表現を見てきましたが、日本語の「仕方がない・しょうがない」が「~しても」の後に続いて、ある行為が無意味であることや、やっても無駄であることを意味する場合があります。最後に、そんな「~しても仕方がない・~してもしょうがない」の英語表現をいくつか紹介しておきます。
“It’s so expensive to live in Tokyo, but there’s no use (in) complaining.”
(東京で暮らすのはすごくお金がかかる。まあ、文句を言っても仕方がないけど)
動名詞(~ing)の前に使われている “in” は省略可能です。また、この場合 ”use” の代わりに ”point”を使っても同じような意味になります。”there’s” の部分を ”it is” にした以下の例文のような言い方もできます。
“It’s no use playing the lottery. We never win anyway.”
(宝くじなんか買ってもしょうがないよ。どうせ当たりっこないんだから)
こちらの構文では ”use” の部分に ”good” を使うことも可能です。