これって英語で?「なるほど英語」
2017.8.21
「違和感」って英語で?
その役はずっと同じ俳優がやってるから、他の人がやったら違和感あるかも。
- feel strange/ odd/ uncomfortable
- something feels off with~
- something feels wrong with~
- out of place
- unnatural
解説
「違和感」をそのまま英訳するとすれば、”a feeling of discomfort” や ”a(n) strange/ unnatural/ awkward/ uneasy feeling” のように言えますが、実際に使う場合には、「違和感がある/ない」や「違和感を覚える」といった使い方になることが多いので、ここではそうした表現を中心に見ていきます。
まずは「変な感じがする」といった意味で使える、”feel strange/ odd”。冒頭のジョンのセリフは、これを使って、以下のように英訳することができます。
“The role has long been played by the same actor, so it might feel strange to see it played by someone else.”
(その役はずっと同じ俳優がやってるから、他の人がやったら違和感あるかも)
“feel strange” は以下の例文のように、物理的な「違和感」がある場合でも使えます。
“At first it felt a little bit strange to sit on the new couch, so we continued to use the old one.”
(新しいソファは初めの頃、座ると違和感があったので、古いソファも使い続けた)
「おかしい」、「好ましくない」と感じているのであれば、”something feels off with~” を使って言い表すことができます。
“Something feels off with the fact that one out of every four elementary school students has smartphones.”
(小学生の4人に1人がスマートフォンを持っているということには違和感を覚える)
この表現はスポーツ関連の記事などでよく目にする「~(体の部位)に(の)違和感」のような場合にも使うことができます。
“The pitcher was forced to sit out the game after telling the coach that something felt off with his right shoulder.”
(その投手は右肩の違和感をコーチに訴え、登板回避を余儀なくされた)
“something feels wrong with~” も似たような文脈で使うことができる表現です。
“I decided to wear glasses today instead of contacts because something felt wrong with my left eye.”
(左目に違和感があったので、今日はコンタクトではなく眼鏡にした)
場違いであることから生じる「違和感」なら ”out of place” を使いましょう。
“I feel out of place at upscale restaurants.”
(高級レストランで食事をすると違和感を覚える)
“Denim jeans would be completely out of place at a black-tie event.”
(セミフォーマルな席でのジーンズにはひどく違和感を覚えるだろう)
不自然な感じの「違和感がある」や、自然な感じの「違和感がない」であれば、”natural” の派生語が使えそうです。反意語を作る接頭辞 ”un-“ をつければ「不自然」、副詞を作る接尾辞 ”-ly” をつければ、「自然な感じで」や「不自然に」の意味になります。
“In the earlier stages of development, text-to-speech applications sounded quite unnatural, but these days they are sounding more and more like human speech.”
(初期のテキスト読み上げソフトはかなり違和感があったが、最近ではより人間の声に近づいている)
そのほか、文脈によっては以下の例文のように ”effortlessly”(楽々と、難なく)などが使えることも。
“I was impressed with how she could effortlessly strike up a conversation with a complete stranger.”
(彼女はまったくの初対面の人とでも違和感なく会話を始められるので感心した)