これって英語で?「なるほど英語」
2017.10.10
「筋トレ」って英語で?
3日前にジムで筋トレして、今日筋肉痛。これって年のせい?
- exercise
- workout
- calisthenics
- resistance training
- strength training
- weight training
解説
「筋トレ」は、英語で様々な表現ができます。「マッチョ」や「筋肉痛」などの関連表現と併せてご紹介します。
(1)「筋トレ」
”exercise” や ”workout” は、どちらも「筋トレ」を含めた運動全般に広く使われる言葉です。両者は似たような意味で使われる言葉ですが、前者は軽い運動や他の目的で行ったことが結果的に「運動」になったような場合でも使われるのに対し、後者は必ず運動自体が目的で行われる行為で、激しい運動というニュアンスを含みます。
“This exercise will strengthen your arm muscles.”
(この筋トレをすれば、腕の筋肉を鍛えられるでしょう)
“My legs are killing me after that workout.”
(あの筋トレした後、脚がすごく痛いんだ)
なお “workout” は動詞としても使われますが、この場合は ”work out” と2語で綴られます。
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使いこなす句動詞 “work out”
”exercise” に関して注意すべき点は、「運動」や「トレーニング」を集合的に捉えている場合は ”furniture”(家具)や ”baggage”(手荷物)などのように不可算名詞扱いに、個々の「運動」や「トレーニング」に対して使われる場合は可算名詞扱いになることです。
“I exercise every day. One of my favorite exercises is jumping jacks.”
(私は毎日運動をしています。好きなトレーニングはジャンピング・ジャック[※]です)
※立った状態で手足を大きく広げてジャンプをする運動
器具を使わずに自宅で行う腕立て伏せや腹筋運動などの「筋トレ」には、”calisthenics” を使うことができます。体重を負荷にして行う「筋トレ」のことを特に言う場合は “bodyweight exercises” という表現が使われることもありますが、やや専門的な表現なので、一般のネイティブスピーカーの中にはピンとこない人もいるかもしれません。
“I do calisthenics every morning; 50 sit-ups and 50 push-ups.”
(毎朝筋トレをしています。腹筋と腕立てをそれぞれ50回やってます)
自分の体重を負荷にした腕立て伏せや腹筋運動などに対して、器具を使って筋肉に負荷をかける「筋トレ」の場合は “resistance training” や “strength training” などの表現が使われます。
“He goes to the gym for resistance training twice a week.”
(彼は週2回ジムに行って筋トレをしている)
こうした器具を使った筋トレのうち、特にダンベルやバーベルなどを使ったトレーニングのことを “(free) weight training” や “lifting (weights)” と呼ぶことがあります。
器具を使った筋トレの場合、スポーツジムなどに行って行うことが一般的ですが、「筋トレ」をしに行くと言いたければ、
“I’m going to go work out.”
(筋トレをしに行きます)
“I’m going to the gym.”
([筋トレをしに]ジムに行きます)
ウエイトを使った「筋トレ」の場合であれば、
“I’m going to go lift.”
(ウエイトトレーニングをやりに行きます)
と言うこともできます。また、以下のような表現を使えば、行き先がスポーツジムではなく、公園などで筋トレをする場合でも使うことができます。
“I’m going to go exercise.”
(筋トレをしに行きます)
(2)「マッチョ」
さて、筋トレで体を鍛えた人のことを日本語では「マッチョ」という言葉を使って言い表すことがありますが、英語の ”macho” には「教養がない」や「性差別をする人」といった否定的な意味合いが含まれるので、注意して使う必要があります。
“He’s one of those macho guys who hangs out at the gym all weekend.”
(彼は週末ずっとジムに入り浸っているような筋肉オタクだ)
“macho” のようなニュアンスを含まずに体形が好ましい状態であることを言いたい場合は、”fit” や ”in (good) shape” などを使います。どちらも男性が女性に対して使うと性差別的な印象を与える可能性があるので注意が必要です。
“He’s fit.” = “He’s in (good) shape.”
(彼の体は鍛えられている)
女性に使っても差し支えないのは ”athletic”。これは運動神経が優れているという意味でも使われます。また、特に筋肉質であることを言いたい場合には ”muscular” という形容詞を使うことができます。
“She’s athletic.”
(彼女は鍛えられた体つきをしている/運動神経がいい)
“He’s really muscular.”
(彼は本当に筋骨隆々だ)
(3)「筋肉痛」
筋トレをした後で多くの人が経験するのが「筋肉痛」。以下はいずれも「筋肉痛がする」という意味で使うことができる表現です。
“I have sore muscles.”
“My muscles ache.”
ほかには文字通り「筋肉痛」を意味する ”muscle pain” という言い方もあります。冒頭のジェシカのセリフはこれを使って次のように言うことができます。
“I worked out at the gym three days ago and am sore today. Does this mean I’m getting old?”
(3日前にジムで筋トレして、今日筋肉痛。これって年のせい?)
ちなみに、運動をした翌日ではなく翌々日などに筋肉痛になるのは、必ずしも年を取ったことが原因というわけではないらしいです。