これって英語で?「なるほど英語」
2017.6.12
「サボる」って英語で?
今日は雨でダルいし、仕事サボっちゃった…!
コタエ: slack / goof off / skip / ditch / blow it off
解説
「サボる」という日本語は、やらなければならないことを怠けるという意味で使われる場合と、行くことが当然であると考えられている場(学校や会社など)に正当な理由なく行かない、という意味で使われる場合があります。
前者の意味では、仕事などに十分に身を入れていないことを表す ”slack” や、すべきことがあるのに無為に過ごすようなことを表す ”goof off” などが使えます。
“I told them the deadline was Friday, but they kept goofing off and they didn’t finish the project.”
(締め切りは金曜と言っておいたのに、彼らはずっとサボっていて、仕事を終えられなかった)
意味的には ”neglect”(怠る)も使えますが、日本語の「サボる」のようなくだけた響きはありません。
一方、「行くべき場に行かない」の意味の場合、一般的に使われるのは ”skip” や ”cut” です。
“I decided to skip/cut class and go to a movie instead.”
(授業をサボって、代わりに映画に行くことにした)
しかし ”skip” や ”cut” は、ちゃんとした理由があって行かなかった場合でも使われるので、必ずしも「サボる」ではないことがあります。
“I had to skip/cut class due to health reasons.”
(体調がよくなかったので、授業を休まなければならなかった)
「サボる」のくだけた感じに近い英語表現ということであれば、”ditch” や ”blow it off” などがあり、これらは常に「ちゃんとした理由もなく行かなかった」の意味になります。
“Let’s ditch the afternoon meeting, and just take a long lunch.”
(午後のミーティングはサボって、長めのお昼にしよう)
ほかにも主に子供が学校をサボる場合に使われる ”play hooky” という表現があります。通常は小学生などがサボる場合に使いますが、おどけて大人が仕事をサボる場合に使うこともあります。
“I really didn’t want to go to work today, so I decided to play hooky.”(今日はすごく仕事に行きたくなかったから、サボることにしちゃった)
なお、冒頭のジョンのセリフの英訳は “It was raining today and I didn’t feel like going to work, so I skipped work.” のようになります。
ちなみに日本語の「サボる」は ”sabotage” が語源とされていますが、”sabotage” は「破壊/妨害行為を行う、だめにする」という全く違う意味を表します。
“He completely sabotaged the project by setting such unrealistic deadlines.”(非現実的な締め切りを設定して、彼はそのプロジェクトを台無しにした)