ナチュラルな英会話に「使いこなす句動詞」
2016.12.28
point out
こちらのコーナーでは、動詞+副詞 または 動詞+(副詞)+前置詞 によって構成され、特別な意味を生じる「句動詞」について解説します。
それぞれの句動詞が持つ意味やニュアンスをしっかりと理解して、よりナチュラルな英語表現を目指しましょう!
(1)指し示す
“point out” には、物がどこにあるのか、人がどこにいるか、などを示す・指し示すという意味があります。実際に指を使って指し示す場合、または指は使わずに口頭で場所を示す場合、どちらでも使われます。
- The nature guide pointed out the baby squirrel in the tree.
- その自然を案内するガイドは、木のところにいる赤ちゃんリスを指し示した。
- My boss pointed out the mistake on slide 5 in my presentation.
- 上司は、私のプレゼンの5ページ目のスライド上にある誤植の場所を示した。
※どちらの例文も、指差しをした場合、ただ場所を口頭で伝えただけの場合、どちらの意味にも使えます。
(2)指摘する
“point out” には、何かに対して目を向けさせる、指摘する、注目させるといった意味もあります。
- My coworker pointed out some possible problems with my project proposal.
- 同僚が、私のプロジェクト企画書のなかで問題になりうる箇所について、指摘した。
- She pointed out a detail in the painting that proved it was from the late 16th century.
- 彼女は、その絵画が16世紀に描かれたものだという証拠となる絵の細部について指摘した。
[デートに出かける前のAnthonyに向かって、ルームメイトのJohnが話しかけている]
- John:
- I just want to point out - this may be first time I’ve actually seen you look halfway decent.
- Anthony:
- Are you making fun of me? I’m trying to make a good first impression!
- John:
- You look great! But… your tie’s twisted.
- Anthony:
- Oh, thanks for pointing that out!
- John:
- ちょっとツッコませて-お前がそれなりにまともな格好をしてるのは初めて見たかも。
- Anthony:
- からかってんのかよ?第一印象を良くしようと頑張ってるんだよ!
- John:
- 似合ってるって!でも…ネクタイがねじれてるけどな。
- Anthony:
- おっと、教えてくれてありがと!
(3)言っておく
“point out” には相手が忘れているかもしれない情報などを思い出させたり、強調するという意味合いでも使われます。”Just so you know …”(言っておくけど…)という表現がありますが、感覚としてはその表現と同じようなニュアンスです。
- I pointed out that he scored two goals, not three.
- 言っておくけど彼がゴールを決めた数は3回じゃなくて2回だからね、と私は強調した。
- He pointed out that we already tried that idea last year.
- そのアイディアはもう既に去年試してみたからね、と彼は念を押した。
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“point out” の関連表現として、“pointer”「助言、アドバイス」があります。“give a pointer” で「アドバイスをする」となり、相手にコツや助言を伝える際に使われます。
- My golf instructor gave me some pointers on how to improve my drive.
- ドライバー・ショットをもっと上手く打つにはどうしたらよいのか、ゴルフ講師がアドバイスしてくれた。
- Now I understand! Thanks for the pointer!
- あ、そっか!助言ありがとう!